マイツール便利技

マイツールにおける2000年問題 <オートプログラム運用の注意>


MWM編集局


すでに入力されているマイツールデ―タの年号を、西暦2桁から4桁、または和暦に変更していただき、オートプログラムで運用する場合の注意事項をご説明します。
お使いのオートプログラムに該当する項目がありましたら、修正の参考としてください。

<西暦4桁に変更した場合の注意>

1.各デ―タの終了ペ―ジ番号等を表で管理している場合
日付列の桁数を2桁増やすために、ペ―ジの横幅を広げると、ペ―ジ数が増える場合があります。
終了ページを確認し、変わっている場合はページ番号の変更を行ってください。


2.検索を行っている場合
SH、SHU、SHD等で、ある年以降のデ―タを検索している場合など、条件式の変更が必要です。

使用するデータ 条件式の指定内容
西暦2桁  SH:1―100:C5>=990101:〜
西暦4桁  SH:1―100:C5>=19990101:〜 



3.日付の範囲チェックや、日付により単価や処理の流れを変えているような場合
SHU、CNCの条件ペ―ジ、IF文を使って日付の比較を行っている場合は、条件式の変更が必要です。
*次の例は、Z1には年度が入っているIF文の条件式です。

使用するデータ 条件式の指定内容
西暦2桁  IF Z1<90 THEN:〜
西暦4桁  IF Z1<1990 THEN:〜 



4.メッセ―ジに「99.04.01」等の記述がある場合
ACCP命令などで表示するメッセ―ジを「1999.04.01」のように変更する必要があります。
*同様な命令 : ACCP 、 ACCPNUM 、 ACCSTR 、 INPUT 、 INUSG

使用するデータ メッセージ
西暦2桁  99.04.01
西暦4桁  1999.04.01



5.変数に日付を代入している場合
DATE命令や日付を入力しする命令をお使いの場合、次の点をご注意ください。

(1)DATE命令
  ご使用のバ―ジョンにより、入力できる内容や代入される値が異なりますので、ご注意ください。
  バージョンに合わせて、入力するデータを使い分けてください。
  *詳しくは、下記の「DATE・YMD命令バージョン別対応一覧」をご覧ください。

(2)日付を入力できる命令
  次の命令を使って日付入力を行っている場合は、ご使用のバ―ジョンにより、入力できる内容や代入される値が異なります。
    DATE 、 ACCP 、 ACCPNUM 、 ACCSTR 、 INPUT 、 INUSG
  バージョンに合わせて、入力するデータを使い分けてください。
  *詳しくは、下記の「DATE・YMD命令バージョン別対応一覧」をご覧ください。

(3)ACCPNUM命令
  ACCPNUM命令を使っている場合、最小値・最大値の変更が必要です。

使用するデータ 最小値・最大値の指定内容
西暦2桁  ACCPNUM:年度は(例:98):91:99::?:
西暦4桁  ACCPNUM:年度は(例:1998):1991:2099::?: 


(4)EP、EL、ECなど、データを入力する命令
いったん日付入力を行ってから、変数に代入していないか、ご確認ください。
代入された変数が上記の命令で使われている場合、同様にご注意ください。


6.EF命令
デザインペ―ジの日付入力列の各指定部分の変更が必要です。

(1)形式指定部分(*F)
  日付入力列の「形式指定部分(*F)」を桁数に合わせてED命令で変更します。

使用するデータ 形式指定部分の内容
西暦2桁  C1=NNNNNN:
西暦4桁  C1=NNNNNNNN: 


(2)条件指定部分(*C)
  日付入力列の「条件指定部分(*C)」を桁数に合わせてED命令で変更します。

使用するデータ 形式指定部分の内容
西暦2桁  C1#98―99:
西暦4桁  C1#1998―2079: 



7.DF命令
デザインペ―ジは、西暦2桁でお使いになっていたものが、そのままお使いになれます。
ただし、4桁にしたために画面指定部分で日付入力を記述した場所が、隣のデータと重なることがあります。
重なる場合は、ED命令で変更してください。


8.PF命令
日付の印刷が長くなることにより、隣の列の内容や、あらかじめ印刷されている内容との重なりやずれが発生することがあります。
デザインペ―ジの変更や印刷用紙の変更が必要となります。


9.INUSG、PRUSG命令
種別記号を2桁から4桁に変更します。

使用するデータ 種別記号の内容
西暦2桁  INUSG:NN:”Z1”:
西暦4桁  INUSG:NNNN:”Z1”: 



10.その他
お客様の運用方法によっては、上記以外にも変更が必要な場合があります。ご注意ください。
実際に運用する前に、ダミーデータによるテスト操作やテスト印字を行ってください。
また、操作手順書等をご用意している場合、年数のデータの入力が2桁で指示してある個所については、4桁のデータに合わせて手順書の変更が必要となります。



<和暦に変更した場合の注意>

1.検索を行っている場合
SH、SHU、SHD等で、ある年以降のデ―タを検索する場合など、条件式の変更が必要です。

使用するデータ 条件式の指定内容
西暦  SH:1―100:C5>=990101:〜 
和暦  SH:1―100:C5>=110101:〜 



2.日付の範囲チェックや、日付により単価や処理の流れを変えている場合
SHU、CNCの条件ペ―ジ、IF文を使って日付の比較を行っている場合は、条件式の変更が必要です。
*次の例は、Z1には年度が入っているIF文の条件式です。

使用するデータ 条件式の指定内容
西暦  IF Z1<90 THEN:〜 
和暦  IF Z1<2 THEN:〜 



3.メッセ―ジに、「西暦で」・「99.04.01」等の記述がある場合
ACCP命令などで表示するメッセ―ジを、「和暦で」や「11.09.01」の用に変更する必要があります。
*同様な命令 : ACCP 、 ACCPNUM 、 ACCSTR 、 INPUT 、 INUSG

使用するデータ メッセージ
西暦  99.04.01
和暦  11.04.01



4.変数に日付を代入している場合
DATE命令や日付を入力しする命令をお使いの場合、次の点をご注意ください。

(1)DATE命令
  変数のV0、Z35には、西暦でデータが代入されます。
  代入されたデータをお使いの場合は、和暦に変換する必要があります。
  なお、ご使用のバ―ジョンにより、入力できる内容や代入される値が異なりますので、ご注意ください。
  バージョンに合わせて、入力するデータを使い分けてください。
  *詳しくは、下記の「DATE・YMD命令バージョン別対応一覧」をご覧ください。

(2)日付を入力できる命令
  次の命令を使って日付入力を行っている場合は、ご使用のバ―ジョンにより、入力できる内容や代入される値が異なります。
    DATE 、 ACCP 、 ACCPNUM 、 ACCSTR 、 INPUT 、 INUSG
  バージョンに合わせて、入力するデータを使い分けてください。
  *詳しくは、下記の「DATE・YMD命令バージョン別対応一覧」をご覧ください。

(3)ACCPNUM命令
  ACCPNUM命令を使っている場合、最小値・最大値の変更が必要です。
  *最大値は西暦の入力を防ぐため、「99」としないようにしてください。

使用するデータ 最小値・最大値の指定内容
西暦  ACCPNUM:年度は(例:98):91:99::?:
和暦  ACCPNUM:年度は(例:10):01:79::?: 


(4)EP、EL、ECなど、データを入力する命令
  いったん日付入力を行ってから、変数に代入していないか、ご確認ください。
  代入された変数が上記の命令で使われている場合、同様にご注意ください。


5.EF命令
デザインペ―ジの日付入力列の「条件指定部分(*C)」を和暦に合わせてED命令で変更します。

使用するデータ 形式指定部分の内容
西暦  C1#98―99:
和暦  C1#01―79: 



6.PF命令
デザインページに「19」を固定で印刷し、続けて西暦下2桁を印刷するようにしている場合は、「19」を空白にするか「平成」に変更する必要があります。


7.その他
お客様の運用方法によっては、上記以外にも変更が必要な場合があります。ご注意ください。
実際に運用する前に、ダミーデータによるテスト操作やテスト印字を行ってください。
また、操作手順書等をご用意している場合、年数のデータの入力が西暦で指示してある個所については、和暦に合わせて手順書の変更が必要となります。


<DATE・YMD命令バージョン別対応一覧>

  マイツールバージョン名 DATE命令 YMD命令 その他
V1 ・西暦の4桁入力ができません。
・西暦の下2桁入力の一部 (「00」と入力)がエラ―となり ます。
・ACCP命令等を利用して日付入力を実行してください。
命令自体がありませんので問題ありません。 ・マイツールを立ち上げた際の日付が、「10年1月6日」となります(2000年1月6日の場合)。
 上記機能は制限とさせていただきます。
 上記機能をお使いの際は買い替えをお願いいたします。
V2 ・西暦の4桁入力ができません。
・西暦の下2桁入力の一部 (「00」と入力)がエラ―となり ます。
・ACCP命令等を利用して日付入力を実行してください。
命令自体がありませんので問題ありません。 ・マイツールを立ち上げた際の日付が、「10年1月6日」となります(2000年1月6日の場合)。
 マイツールを最新バージョン(V2.08)にすれば正常表示されます。
V/PS ・西暦の4桁入力ができません。
・西暦の下2桁入力の一部 (「00」と入力)がエラ―となり ます。
・ACCP命令等を利用して日付入力を実行してください。
・2000年から2010年まで、年の表示が必ず「10」と表示されます。
 2001年〜2009年までは、DATE命令を利用して変更してください。
 2000年については、「00」と入力できないため制限事項となります。
命令自体がありませんので問題ありません。 ・マイツールを立ち上げた際の日付が、「10年1月6日」となります(2000年1月6日の場合)。
 上記機能は制限とさせていただきます。
 上記機能をお使いの際は買い替えをお願いいたします。
V3
M1
・西暦の4桁入力ができません。
・西暦の下2桁入力の一部 (「00」と入力)がエラ―となり ます。
・ACCP命令等を利用して日付入力を実行してください。
命令自体がありませんので問題ありません。
M2(M2.00〜M2.05) ・西暦の4桁入力ができません。
・西暦の下2桁入力の一部 (「00」と入力)がエラ―となります。
・ACCP命令等を利用して日付入力を実行しください。
正常に処理されません。
 例.年月日を省略して計算すると正しく計算されません。
・西暦4桁入力の徹底と?指定をしないでご利用ください。
・マイツールを立ち上げた際の日付が、「10年0月0日」となります(2000年1月6日の場合)。
・F命令で表を作成した時の日付は「100.01.0」と表示されます。
M2
(Mr.マイツール:M2.12以降)
(Mr.マイツールU、LX、LX−T:M2.32以降)
・西暦の4桁入力ができません。
・西暦の下2桁入力の一部 (「00」と入力)がエラ―となります。
・ACCP命令等を利用して日付入力を実行しください。
正常に処理されません。
 例.年月日を省略して計算すると正しく計算されません。
・西暦4桁入力の徹底と?指定をしないでご利用ください。
・マイツールを立ち上げた際の曜日表示がおかしくなります。
 例.0年1月6日(日)←本来は木曜日となる。
・M2.32以降に追加されたDATE命令のZ38代入値がおかしくなります。
・2000年〜2009年までは、年表示が1桁になります。
M/PS ・西暦の4桁入力ができません。
・西暦の下2桁入力の一部 (「00」と入力)がエラ―となります。
・ACCP命令等を利用して日付入力を実行しください。
正常に処理されません。
 例.年月日を省略して計算すると正しく計算されません。
・西暦4桁入力の徹底と?指定をしないでご利用ください。
・マイツールを立ち上げた際の曜日表示がおかしくなります。
 例.0年1月6日(日)←本来は木曜日となる。
・2000年〜2009年までは、年表示が1桁になります。
Mr用M3(M3.04以前)
・西暦の4桁入力ができません。
・西暦の下2桁入力は可能です。
 表示は2桁表示になります。(ただし「00」と入力すると「1900」となります)
・ACCP命令等を利用して日付入力を実行してください。
正常に処理されません。
 例.年月日を省略して計算すると正しく計算されません。
・西暦4桁入力の徹底と?指定をしないでご利用ください。
・マイツールを立ち上げた際の日付が、「100年1月6日」となります(2000年1月6日の場合)。
 最新バージョンにバージョンアップすれば正常表示されます。
FDタイプ:M3.12(e)
HDタイプ:M3.51(e)
Mr用M3(M3.05〜M3.50)
PSマイツ―ルM3(JDOS用)
(M3.20〜M3.50まで)
PSマイツ―ルM3(DOS/V用)
PSマイツ―ルM3(OS/2用)
PSマイツ―ル
マイツ―ルノ―ト(Mr用)
OP98マイツ―ル
・西暦の4桁入力ができません。
・西暦の下2桁入力は可能です。
 表示は4桁表示になります。(ただし「00〜79」は「20xx」 、「80〜99」 は「19xx」となります)
・ACCP命令等を利用して日付入力を実行してください。
正常に処理されます。
10 Mr用M3(M3.51)
PSマイツ―ルM3(JDOS)M3.51
正常に処理されます。 正常に処理されます。
11 Mr用マイツ―ルM4
マイツ―ルM4(αシリーズ用)
PSマイツ―ルM4(DOS/V用)
マイツ―ル for Windows
マイツ―ルビュ―ア
マイツ―ルV2 for Windows
正常に処理されます。 正常に処理されます。

*DATE命令を利用して、日付を変数に取り込んでいる場合、上記1〜8のマイツールバージョンでは、正しく4桁で代入できません。ACCP命令等を利用して、日付の代入を行ってください。


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